NFTの自動マーケットメーカー(AMM)
Sudoswapを使ってみたので感想です。
ちょっととっつきにくいとされてますが
よく読んで触ると良さそうな感じ。
追記
給付金についてはすでに対象者が発表されています。
特定のNFTの保有者、プールの作成者のみでございました。
プールを作った方にはワンチャンあるかもですね!
Sudoswapとは
Sudoswapの概要
サイト:https://sudoswap.xyz/#/
ツイッター:https://mobile.twitter.com/sudoswap
NFTを利用した自動マーケットメーカーになります。
Openseaは売り主が値段をつけて販売するマーケットでしたが、
Sudoswapは売り主によって設定された値に沿って自動で価格が決定していきます。
買いが強い場合はどんどん値段が上がっていくなんてことも可能です。
現在は個人でしかプールを作れないため小さなプールが主流ですが
プールの合流ができるようになると大きなマーケットが出来上がる可能性もありそうです。
Sudoswapの手数料
Sudoswapは手数料が割安です。
Openseaが2.5%という非常に暴利を取っているのに対し
Sudoswapは0.5%
さらにいえばクリエイターフィーが反映されない仕組みとなっており
利用者にとっては売買がしやすい環境になっています。
(クリエイターからするとフィーが入らず困ります)
そもそもクリエイターへの手数料が必要なのか?
以前CC0で書いたのですがクリエイターに対するフィーは必要だと考えています。
そうしないと続きのものがでてこなくなりかねないです。
現在はフリーミントや格安ミントが主流で
さらにクリエイターフィーも入らないとなると
作る人が居なくなります。
焼畑農業の行き着いた先のような感じがしており、ちょっと危険な思考に感じています。
おそらく遠くない未来にこうなってしまいます。
NFTは現状手数料が10%近くかかっており、買い手側が売買差益を出す難易度は非常に高いです。
ボラティリティが高いからこそ利益が出やすいだけであり、
簡単に価格も下がっていくのでタイミング次第で思わぬ損もします。
10%をとれてた根拠は差益が出しやすかった時代だけであり、利益が出せないとなるとフィーを減らしていく流れは続くだろうなあと。
もはやフリーミント、クリエイターフィーのないNFTが主流になることを見越して流行ってるのかなあ
Sudoswapは給付金が出るのか?
給付金とは
運営者がDAO化やトークン発行の際に早期の利用者、貢献者にトークンを配ることです。
無からトークンが作成されて信用という形で価値が担保されるので、
思わぬ金額になることがあります。
Sudoswapは給付金でるのか
確実なことは言えませんが出るのでは?と言われています。
春の給付金祭りスタメン陣(Optimism以外は公式発表済)
皆さんそれぞれの分野で存在感ある面子、VCもかなり強めなので期待大です。$EUL(Euler)$ELF(Element finance)$ACROSS(Across)$NEXT(connext)$OP(Optimism)※未確定$SUDO(sudoswap)$POT(Potion labs)
他にもあったら教えてください!— zakk🦇🔉🐼 (@zk_crypto) April 20, 2022
Sudoswapは現在Uniswapの傘下にありUniswapもDAO化の際に$UNIを発行しています。
そうすると$SUDOも給付金という形で出るんじゃないかなあ…???
と思惑が出てくるわけですね。
Uniswapの場合は
・1回以上のSwapの利用
・プールへの流動性提供
・Unisox(NFT)の保有
が要件でした。
勝手ながら今回もこんな感じになるんじゃないかなと予想しています。
NFTを買うことはリスクもあり難しいですがSwap、プール作成ぐらいはクリアしたいですね!
Sudoswapでプールを作ってみよう
左のトークンでNFTを購入するがNFTを買うプール
真ん中のトークンのNFTを販売するがNFTを売るプール
右側がNFTを購入しつつ販売もするプールですね。
それぞれのメリットで考えてみると
NFTを買うプールはクリエイターフィーを無視した価格で購入できるので
割安で購入できる可能性があります。
NFTを売るプールの場合も同様にクリエイターフィーを無視した売却ができるので
通常よりも高く売れる可能性があります。
クリエイターフィーが10%に設定されているプロジェクトで
仮に100万円のものを売却しようとしたら10万円変わってきます
この差は大きいですよね。
最後に両方を実行するプールの作成方法です。
こちらはNFTと、ETHをプールにいれることで
市場にあわせて売買を自動にすることができます。
その際に手数料の設定ができるので、人気のプールを作成すれば
出来高から手数料をとることもできてしまいます!
クリエイターさん涙目ですよね。
今回は両面プールを作っていこうと思います。
Sudoswap両面プールの作り方
先程の画面から右側、両面プールを選んだ画面になります。
何を入れて何をトレードするか決めてくださいね。という意味になります。
ETHとプールを作ってみるCandyconytownにしてみましょう。
https://hoboshibou.net/2022/07/15/candyconytown_good/
パラメーター調整
パラメーターの調整画面です。
①手数料の金額
Sudoswapの利用の目的を考えるとクリエイターフィーより安くすることは必須だと思います。
②開始価格
フロアプライスぐらいが良いんじゃないでしょうか。
後からも変更可能です。
③線形か曲線か
決まった金額ずつ上げていくか
%で上げていくのか?
という質問になります。
多くのプロジェクトは本来フロアがそこそこ分厚いので、%の方がすんなりくるのですが、
ど短期の利益みたいな見方をすると線形のほうが利益は出ました。
放置しているとフロアから乖離していく可能性も高いので、メンテはちょいちょい必要になりそうな項目です。
④プールに入れる金額。
両面プールの最大の特徴ですが買いと売りの両方を担うことになるので
NFTとETHをデポジットする必要があります。
買えるだけのETHとNFTを入れておけばいいと思います。
NFTをデポジットする
好きなNFTをデポジットしましょう。
たくさんあるものから選びましょう。
買い手も選んで購入する形になるのですが
価格は設定できないのでフロアに近いものを置く感じになりそう。
出来上がったプールを見てみる
10個いれていたのがすでに売れちゃってるので
もしかするとNFT側がないかもしれないです。一応利用できる状態にしています。
マージ前までは保持します。
Sudoswap利用の注意事項
個人で簡単にプールが作れるので注意する点はかなりありそうに思っています。
ガスは意外と高い
ガスはOpensea(OS)で買うよりも高いです。
OSは個人がApproveしてOSに権限を渡している。
Openseaを挟んでいても、移動するのは個人間のウォレットになります。
対してSudoswapはプールを作成してそこにNFTやETHが入っていて
プールからの引き出しになるので命令が複雑化してるんじゃないかなと思いました。
ですので、Candyconytownのような$3前後のNFTの場合はガスにすら負けます。
プールを作成するのに$20
NFTの原価が$4(ガス含め)×10=$40
原価が$60
あのプールを作成して売り切っても提供側は赤字でございます。
パラメーターの調整やNFTの追加に都度1個$1ぐらいはかかるので
ガスの差額がクリエイターフィーを超えていないと
使うメリットは低そうな感じがします。
仮に10%取るプロジェクトならNFTの価格は$30ぐらいがSudoswapを利用する最低ラインになってきそうかな…。
設定金額をチェックしないと危険
Candyconytown自分の作ったプールなのでかなりクリーンなプールです。
手数料は0%、3%ずつの曲線変動です。
販売価格は0.00294
売却価格は0.00282
となっています。
この数字をいじってるプールがかなりあります。
この3箇所はよくチェックしたほうがいいです。
高額の手数料、激しい価格変動
場合によってはOpenseaと比較してマイナスになる可能性があります。
基本的には手数料部分はガス+クリエイターフィーより安いこと
価格変動についてはその場で確認
プールのこの数字はリアルタイムにガスさえ払えば変更可能です。
5分前は大丈夫だったのに今はだめになってる
なんて可能性もあるのでよくよく確認しながら利用する必要があります。
世の中の9割ぐらいは危険なプールだと思って良さそうです。
Sudoswapのまとめ
Sudoswapは賛否あるところではありますが、面白い仕組みだと思います。
NFTである必要あるの?みたいな部分はあるんですが、
流動性が安定することによって資産価値が担保される部分は強くなって来ると思います。
現状は売り手が売りたいタイミングで売れません。
一番の原因は流動性が低いことです。
人が目視でみて、目視で買うんだからそりゃ流動性は下がります。
プールに資金が入り続けるような状態になれば買いやすいし売りやすい、
NFTの価値が安定していくことが予想できます。
(凄く下がってからの可能性もあります)
触って見る価値はあるサービスです!
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