Shibuya-Whiterabbit-は実験作である

Shibuya NFT

こんにちは、今日はNFTの話

Shibuya~WhiteRabbit~とは

Shibuyaの詳細

会社名:Shibuya
作品名:White Rabbit
Opensea:https://opensea.io/collection/white-rabbit-producer-pass

アニメーション作品。
a16zなどから$690万(約9億円)を調達しています

web3クリエイタースタジオ「Shibuya」、a16zやパリスヒルトン、伊藤穰一らから資金調達

分散型アニメ作成スタジオと言う感じです。
NFTアーティストの女性pplpleasrさんなどが作られています。
調達金額はかなり大きく話題になりました。

出している作品は3作品
White Rabbit(ミライを主人公にした女の子のアニメーション作品)
https://opensea.io/collection/white-rabbit-producer-pass
DominionX(クレイアニメーション)
https://opensea.io/collection/dominionx-level-2
HOUSE OF LEE(ブルースリーをテーマにしたなにか)
https://opensea.io/collection/houseoflee

WhiteRabbitについて

パス発行前時代

謎の多いプロジェクトとしてスタートしました!
一番最初のトレーラーでは眼球にちらりと映るコードを読み込むとPOAPをもらえました。
それを利用してALが配られました。

Whiterabbitシーズン1 謎の世界で目を覚ます

2022年3月1日にミント。価格は0.08ETH
価格は若干上がり0.12-15ぐらいで売買されていました。
当時はVCの話等なし、少女の名前も決まっていませんでした。
関係者の方の過去の作品を持っていればALを貰えるチャンスがありました。

Shibuya

話としては
少女が目を覚ますと謎の世界にいた
進んでいくと道があり狐と…手だったかな。
2種類の選択から一つの扉を選ぶ。
(ここが分散型選択システム)

進んでいくと壁画のある謎の部屋の洞窟で帽子を見つける

そして次回!という感じでした。
謎解き要素として謎の部屋の洞窟は「ニーモニックフレーズ」が絵になっており。
作品を解読することでアドレスが復元でき、最初の一人は賞金が獲得できました。

また多数派の選択(今回の場合狼)を選ぶことにより付与されるトークン(WRAB)にボーナスがつきました。

3月末にはキャラクターの名前の投票も実施

投票

Miraiが一位となり、謎の少女の名前はMiraiとなりました。
声優もオープンに公募していました。

White Rabbit シーズン2 進まないストーリー

2022年6月8日シーズン2 ミント価格は0.07ETH
ガス価格も高くミント割れをしました。パブリックが余る状況が続きました。

謎の世界にいるMIRAIは狼に導かれ草原を歩き続けます。
今回の選択肢は3種類

狐ルート
遠くに落ちてる救援物資ルート
女ルート

Shibuya 女性

今回は狐ルートの勝ちでした。
救援物資ルートを選んだ人はエアドロップで$100ぐらいで売買できるステーキのNFTが貰えました。
(このステーキのNFTをステーキングするとトークンがもらえる、当時ゴブリン等が流行っていたのでそれにちなんだジョークですね)
女性は再編集版だと警告者として出てくる人です。

話は謎のまま全く進みませんでした。
NFT市場は悪化していくのである…
フロアも低下し続けましたが、12月のa16zの投資ニュースで持ち直します。

White Rabbit シーズン3 突如急展開する世界

2023年1月10日
シーズン3はエアドロップに変更でした。
シーズン1、シーズン2両方を保有してステーキングをしていたことが条件。
分散で運営していくに当たりユーザーに金銭を求めることが厳しくなっていることが伺えます。

またシーズン2から半年空きました。
この辺で感じるのが同じシーンの使い回しや顔のアップが目立ちます。
狐の使い回し。
Miraiの使い回し。
おそらく作成の負担が大きいんじゃないかなと感じました。

急展開するのは狼の口から突如「世界が崩壊しそう」なことが語られます。
謎の世界ではなく崩壊しそうな世界を歩いていたようです。

ここまでで作品全体シーズン1-3で5分しかないんですよね。
ユーザーからするととにかく急展開です。

溶岩ジャンプゲーム
Miraiの足元が崩壊し溶岩が崩れそうな地面に移動します。
そこは溶岩をジャンプするゲームでした

ユーザー投票で決定したコラボ相手のAZUKIが登場。
(Azukiのキャラクターから作品に出すキャラクターを選んだ)
この投票に参加した人はエアドロップてステーキが貰えました。

溶岩ジャンプゲーム

溶岩ジャンプゲームは
①最初にクリアした人
②クリアした回数での抽選
③クリアした人
にそれぞれ商品が渡されました。

③の人は鍵をもらえました
シーズン3はほぼ溶岩ジャンプゲームです

3月にDominionXという別コンテンツがスタート
こちらはクレイアニメで
4週間毎週投票し、変化する。
投票結果により作品が展開するという非常にわかりやすい作品でした。
自分の投票が選ばれた人はポイントを獲得しNFTのレアリティが高くなりました。

4月にはマニフォールドのブームにのり
ブルースリーさんを利用したNFTを発行
販売価格0.008E、48691個販売し380ETHほどの売上
1億円ほどの売上を得ました。
100個集めた人にはロールの付与などをしましたが情報発信が一切なく
フロアは現在$1です。

コンテンツは継続していると思われます。
https://www.shibuya.xyz/shows/house-of-lee

White Rabbit シーズン4 シリーズ最長の作品(5分)

2023年7月24日リリース
シーズン4は過去最長とのことですが5分半です。
でもシーズン4のおかげで作品は13分迄伸びました!
シーズン4もエアドロップかミントになるようです。

シーズン3までのメインキャラクターだった狐がちょいキャラに脱落。
話はAzukiコラボがひっぱります。声優の事情とかがあるのでしょう。

心理テストみたいな質問が3個。
実質ほぼ選択肢による変化はなし。

今までの選択毎にシーンを作るのをやめて作品の長さに繋げたのかなと思いました
作品としては顔のアップ、コピーのCGでの水増しという感じでクォリティは残念。

近代世界(渋谷っぽい所)に移動して終了

Shibuya WhiteRabbitに対する所見

映像のクォリティーは低い

申し訳ないですが映像のクォリティは高くないです。
当たり前ですがジブリやディズニーといったアニメーションの最高峰と比べると
どんなに作品づくりが得意な人たちでも勝てっこないですよね。

低クォリティだけどアニメを作りたいというプロジェクトと理解しないと行けないのかなと思います…。
だけどアニメーションにしちゃうと比較対象は名作アニメになります。
クォリティが追いつけないのにアニメにしちゃっているのは一番大きな失敗じゃないかなと思います。
顔のアップは日本のアニメでもよくある手法で、描写するシーンが減るので安価にできます。
クォリティが低いと感じるものにアート性があるのかは悩ましいポイントです。

ストーリーが意味不明である

作品としてまだ13分しかありません。
ジブリやディズニーだって最初のキャラクターの説明に15分~30分ぐらい使います。
説明をしないとキャラクターの性格や、周りのキャラクターとの関係性を見る人が理解できないからです。
ここを作る労力を割けていないため
1年以上かけてMiraiは謎の世界で何故か歩いている少女になります。

ストーリーを選択性にしているためシーズン1,2は短い話の中に選択肢を用意しました。
選択肢を選ぶとまた短い映像が見れて若干話の展開がかわるのです。
その為余計に労力がかかり、ストーリーが遅くなってしまった可能性が高いです。
シーズン4ではチーム側がストーリーを主導して若干改善していたように思います。

ただここから話の魅力を持ち直すのは無理じゃないかな…。
「ここはどこ?」から始まる作品なんて山程存在しています。
説明不足で世界観とキャラクターに魅力がないのです…。
ストーリーに奇抜さはなく目を引くところもありません。

試みとしては面白いことをしている

毎回、面白いことをしようとしていることはよくわかります。
ニーモニックフレーズや他のNFTのステーキング、ゲーム化。
よく見えないもののエアドロップ。映像の権利のトークン化。
視聴者の想像を超えるものを動画の中に仕込む。
「WEB3の映像作品」を目指して面白いことを考えて入れ込もうとしている
のはわかるんですが…
ガスが重荷になったり、ユーザー側がミント費用を出せなくなってしまったり
ちょっと想定していたWEB3の状況が変わりつつあるのかなという感じがします。
これを考えることもまたストーリーの魅力が欠ける要因になっちゃってる気もします。

アニメのコストが高いこと。
NFTを使うこと、ブロックチェーンを使うことでユーザーへのコストが高いこと。
お互いマイナスになっているような感じがします。

投票だけであればSNSの投票で展開作ってもいいのですよね

ShibuyaWhiteRabbitのまとめ

面白いことをしようとしているのですが、アニメは分散に全く向いていないと感じています。
作品づくりに時間とコストがかかりストーリーが作れていません。
Shibuyaの問題とも言い切れない。テーマが悪い。
このアニメを作ることにより生み出せるものがあるのか?と考えると
無いが答えになると思います。
お金を払って見る人はいないですので皆で頑張ったねが価値になってしまいます。

名作アニメって監督が必要以上に情熱を注ぐような形で作られている事が多いと思います。
中央集権でさらに強権を発揮するような時に名作が生まれるのかなと。
分散することにより名作の条件が達成できなくなってしまっているかな…。

DominionXはユーザーの投票により作品が展開しNFTはすべて1/1の作品の一部でしたが。
NFTに価値はつきませんでした。売買されていません。
ユーザーからお金を取っていないので作品にかかったコストは運営側の持ち出しだと思います。
クレイアニメで素体さえ作れば比較的作りやすいとはいえ児童アニメを作っているスタジオが作成し
クオリティは高かったです。
クォリティが高くてもファンが生まれないとお金払う人はいないのですよね。
IPとしても確立しないといけないんですね。

ストーリーの魅力
キャラクターの魅力
アニメーションのコストに負けない
ブロックチェーンのコストに負けない
IPとしてファンを育てる
難易度が普通のアニメの10倍ぐらい高そう。

現状のスタジオへの評価はものすごく過大評価と感じます。
もしも仮にNFTが毎回売れており最終的に調達資金を上回るほどのお金が集まっていたならばまた違うと思いますが…

フィードバックで概ねこんな感じのことを伝えたのですよね。
ストーリー意味不明でキャラクターに魅力ないよって。
今回若干選択肢を減らしてストーリーが長かったのは彼らも問題を認識してくれてるのかなと思って嬉しかったです。
アニメは展開が遅すぎるから実写でバトロワものなら毎週展開できるんじゃないとリクエストしたので来たら応援します。

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