こんにちは、毎日瀕死マン@hoboshibouです。
最近少し話題のBitcoinで買えるValuというサービスについて考えていきます。
以前もYoutuberの方がトラブルを起こして問題となりました。
低いモラルの発行者が多くいることは、
仮想通貨のICOにも通じる点がありちょっと問題かなと思います。
(私はValuというサービス自体は面白いと思いますし好きです)。
1.Valuについて
概要
叶う夢を増やそう。
自身のファンに支援を募ることができるサービス。
公式サイト:https://valu.is/
解説
基本的には、自分自身のファンに対してビットコインを通じて購入できる
Valu内で提供される「VA」というポイントのようなもので支援を募ることが
できるサービスです。
メリット
提供者は発行時に買い手がいれば収益を得ることができます。
(支援してもらうことができる)。
また、購入者は
発行者が設定した「優待」を見ることができたり
直接支援できる少しうれしいがあるサービスです。
通常、サービスは支払いをしてしまうとそのまま相手にお金がいくだけですが
Valuであれば手元に「VA」が残り、この「VA」は自由に取引が可能です。
そのため購入者側も「VA」の価値が上昇すれば価格変動による恩恵(同時にリスク)を
得られますので、安定したサービスを提供してくれる発行者であれば
サービスに満足したら手放してしまうことも可能です。
通常の買い切り方商品に比べてリスクを抑えることができるといえます。
(実際にうまく運用されているケースも存じ上げています)。
ちなみに「優待」の利用規約の一部を抜粋すると
- 換金性の高いものや、金銭的な見返りの約束などを行うもの現金、BTCを含む仮想通貨、電子マネー等の提供
- 債券、有価証券、保険等の金融商品の提供
- VALUERまたは第三者が発行するVALUの購入を約束する行為
- 情報商材の提供
- マルチビジネスに関連する商品の提供
- コンピュータウィルスを含むデジタルコンテンツの提供
- 禁制品(麻薬等の薬物、武器、危険物を含むがこれに限られないものとします)の提供
- 当社、他の会員、第三者の権利を侵害するまたはそのおそれのある商品またはサービス(偽ブランド品、海賊版の商品、二次創作品を含むがこれに限られないものとします)の提供
- 犯罪等によって入手した商品、盗品等の提供
- 公序良俗に反する商品またはサービス(アダルト、児童ポルノに関する商品、わいせつな商品、性的サービスを含むがこれらに限られないものとします)の提供
- 販売にあたって法律上の許認可が必要な商品(たばこ、医薬品等を含むがこれに限られないものとします)の提供。ただし、発行者が自らの責任と負担で許認可を取得した商品はこの限りではありません。
- 人体、臓器、細胞、血液またはそれに類するものの提供
- 生き物の提供
- その他、当社が不適切と判断した商品・サービスの提供
利用規約(11条5項)より
仮想通貨だと微妙なライン触ってる人いそうなラインナップ。
情報商材とかコンテンツとか。
デメリット
ビットコインを利用して行われるため
ビットコインの価格変動リスク+VAの価格変動リスクの
二重のリスクを背負います。かなりボラティリティが出てしまいます。
また、提供者のサービスが提供されるかわからない。
今回のテーマでもあるのですが、個人間となってしまうため
提供者によるサービスが必ず約束通り提供されるかというと
相手によるのかなというところです。
Valu側は保証をしてくれないためそれなりにリスクがあります。
極端に流動性の低い板取引になるため仕手商品、
価格のつり上げや見せ板といったことも起こりやすいと思います。
2.発行者が逃亡した場合どうなるのか
退会の手続きが取られる場合
利用規約の第6条(会員の退会およびVALUの失効)の2項をみると
MY VALUを発行済の会員は、退会前に他会員への通知を行う義務があります。このため、VALUERの有無にかかわらず、退会申請を行った3ヶ月後にMY VALUの廃止および退会処理を行うことができます。
本来の手順としてホルダーへ通知をして
3か月の期間を持って、退会できるというものになります。
通常であればこの通知と同時に買い板がなくなると思われます。
発行者が放置をした場合
退会してくれる場合はともかく、こちらのケースは非常に多そうです。
Valuの問題点としてValuの発行者は最初しか金銭的な物を得られないんですよね。
(自分であらかじめ保有しておいて高値になりつつあれば徐々に売っていくのが主かもです)
そうすると継続した収入じゃないので継続したサービスを提供する責任感みたいなのは
薄れてしまいます。
人間は甘える生き物です。
Valu社の方も発行者に対して優待の設定をしなくていいとも言っており
強いルールの適用はしない物となっています。
放置されたならば板が緩やかに死んでいくことになるのかと思います。
3.過去に大きなトラブルとなったケース
有名なのはYoutuberのヒカルさん、ラファエルさん、いっくん(禁断ボーイズ)さんの
事件です。この影響で彼らは2か月半の謹慎をすることとなりました。
事件の概要はこんな感じ
①Valuを売り出す。
②Valuが高騰する。
③Youtuberの方々及び大量保有者が一気に売り出す。
インサイダーだなんだとか、板操作の部分は真実がよくわからないので割愛します。
基本的には所詮「VA」の売買ですしね。
個人の高値掴みの方は大きな損を被りました。
恐らく5分の1ぐらい、最悪30分の1ぐらいになってるのかな。
0.06BTC→0.012BTC(2017年9月)→0.002BTC(2018年9月)ぐらい
これに対してValu社の対応としては通知書の送付がされたそうです。
ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏(禁断ボーイズ)及び井川氏に関する対応について
https://helpscout.valu.is/article/111-2017-08-17
板取引だし、トレードは自己責任だし、売っているものが「VA」だといっても
ひっくるめて、モラルの問題ですよね。
ルールを抑えて個人に委ねるとモラルの低い人たちが跋扈するのです。
特に当時はファン層以外に価格向上のチャンスを狙ってる層も結構いたみたいですし
慣れていないファン層からするととても大きな被害だったんじゃないかな。
買戻しをするという話でしたが
全部の買戻しは終わってなさそう。
よくわからないです。
コメントを見ると1年ぐらい前に
買い付けしてくれないんですか?
みたいなのがあるので途中で止まっちゃったのかな。
未だに1月に1回ぐらいトレードされていますね。
本人不在の中でもトレードされてるカオスになってそうです。
4.実際逃亡した場合どうなっているのか
早速検索してみましょう
かなりのケースが見受けられます。
多くのケースで逃げ得なんじゃないかと思われます。
- 当社は、会員によるVALUの発行および、VALUの売買の場を提供・運営するものであり、各会員は、自己の判断においてVALUを購入するものとします。各発行者のプロフィールや説明、優待特典の内容等の真実性、正確性、妥当性、適法性につき、また会員間のVALUの売買の成立について当社は何らの保証を行うものではありません。また、発行者による優待特典が予定通り履行されることを保証するものでもありません。
- 本サービスに関連して、発行者とVALUER、またはVALUの売買当事者等、会員間で生じたトラブルに関しては、会員の責任において処理および解決するものとし、当社は、かかるトラブルについて、一切関与せず、責任を負わないものとします。
(1項、2項抜粋)
自己責任であるというところですので、トラブルが起きた場合は
販売者と購入者の二人でトラブルの解決をしなければならないと思われます。
放置されていて、優待が履行されないので不満がある。
相手に言う権利はあるのではないかと思います、
それに対処するのは販売者側のモラルによるものが大きそうです。
逃げ得が多いというのは被害が少額であり文句を言う人がいない、
販売者が言われても対処しない、言った人だけが個別に対処を得られている
みたいな所がありそうですかね。
BTCという高い金銭的価値を持つものが介在するため
補償とかの話になると販売者側も対応しかねてしまうのではないかと思います。
5.まとめ
利用者のモラルによるものが大きいサービスかなという印象を受けました。
逃亡や、放置のケースはかなり多く、また購入者側は最後まで
自己責任の扱いになってしまっていそうです。
購入者側は細心の注意を払い、信じられる対象、信じられる価格で
利用する必要がありそうです。
滅茶苦茶ハードルの高い取引商品ですね。
優待の規約に反するものを特典にしていたりするケースなどは
もしかするとValu側に強く問いあわせれば出金停止とかの対応を
とってくれる可能性はあるかもしれません。
個人情報もつかんでいるでしょう。
サービスの構成として自己責任感が強く会社としてユーザー側に味方してくれる感じが
あまりしないのでどのぐらいユーザー側に立ってくれるかはいまいちわからないですけどね。
(この判断はValu社の裁量によると思います。)
Valuさんにかかわらず色んなサービスで参入の敷居を下がっています。
法律的な知識(特定商取引の記載)やモラルにかけている人が多い点は
利用者側に教育が足りていないのかなと思います。
自分がされて嫌なことは人にしない。
が世の中をよくしていく基本だと思います。
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