LSD(リキッドステーキング)によってETHのステーキング熱くないかなと言う話

ETH

勉強がてら書いてみます。
今日はLSD(リキッドステーキングデリバティブ)の話です。
ETHのステーキングに関する記事となります。

LSD(リキッドステーキングデリバティブ)とは

日本人に馴染みのない言葉なので和訳してみましょう。
リキッドは液体です
ステーキングはここではトークンを指定された形で保存することで対価としてトークン、利回りを得ることです
デリバティブ、金融派生商品のことになります。

日本語に直すと、ステーキングされてるトークンを溶かして扱える形にする金融派生商品
という感じでしょうか。
ステーキングする際に同価値のトークンをユーザーに付与します。担保トークン

最大手のステーキングDefi、LIDOでETHをステーキングした場合
stETH(Lido Staked ETH)が付与されます。
stETHはロックなどの条件はありますが基本的にETHと1:1で交換できるトークンです。
ユーザーはステーキングをしながらもETHと同等の価値のものを自分で扱える権利を手にしています。
お金がなくなってしまったらETHに戻してもいいですし、
stETHを担保にUSDCを借りてトレードしてもいいですし
stETHをさらに貸し出して利回りを得ることもできます。

ステーキングだけですとそこでETHの活用方法、運用は終わってしまいますが
様々な選択肢を与えるのがLSDと言えそうです
ちなみにDの部分は場合によってはDefiと訳されてるケースもありそうでした。

なぜ今LSD(リキッドステーキング)が流行っているのか

元々もう流行ってるみたいでした!
でその上で自分が入ろうと思ったのはサービスの開始が大きかったです。

直近のきっかけは2箇所きっかけがあると思います。
一つは2022年のアップデートMerge。
この際にETHはPOWからPOSへ移行してステーキングにより利回りを得る選択ができました。
POSの収入はだいたい4-6%ぐらいのようです。

もう一つは2023年4月の上海で報酬の引き出しが可能となり、サービスの展開がしやすくなったことが大きな要因じゃないかなと思います。
これが直近のサービスの増加に繋がっているんじゃないかと思います。

LIDOの場合は3.8%でしたが、この利回りっていうのがお金持ちからするとすごく美味しいんですね。
1億円分のETHを持っている人であれば年間400万円です。
株でも5%利回りを取れれば天才と言われるので無条件のPOSで利回りが出てくるのは非常に魅力的に見えます。

ETHを巡る状況

証券性の話

ステーキング出来るから証券!

その可能性はあるけど…
コインベースやBinanceのSECの指摘においてETHは他のトークンと違い名指しでの指名を回避しました。
これだけでセーフは危険だと思います。

SECは取引所のステーキングサービスも指摘の対象でした。

【墨汁速報】米クラーケンが仮想通貨ステーキングサービス終了と罰金支払いでSECと和解https://coinchoice.net/crypto-exchange-kraken-agreed-to-shut-down-staking-service-with-sec_bnews/

自分の理解ではいわゆる、Howeyテストの他者の努力により収益を得るというところが取引所のステーキングに該当するんじゃないかと思っています。
個人でウォレットを操作して行うステーキングは該当しないんじゃないかな…
(個人の想像です)

大量のステーキング、Burn

ETHはすでに大量にステーキングされています。2321万枚
ETHは総数が約1億2000万枚ですので19%以上がステーキングに回っています。

20%

@hildobby / Ethereum Staking 🥩 (Lido, Coinbase, Kraken, Binance, RocketPool, Frax…)

ETH増加の傾向

緑が入っている量で4月は上海アップデートで引き出しが可能となったため多いですが
基本的に入ってくるETHのほうが多い状況が続いています

ETHのBurnについても

BURN

https://ethburned.info/
1時間に300近くBurnされています。
ETHBURN

https://ultrasound.money/
ガス13でかなり低い期間のデータですがこのところのペースだと年間0.026%増えると言う感じで減少しないようです。
ただ、ガスが高くなる(使用数が増える)と減少速度は早くなります。

POSというのはずるい

POS(プルーフオブステーキング)は検証作業に参加するということではありますが
基本天からコインが降ってきます。
POWと違いばく大な電力も必要としないのでとにかくコスパが良いのです
この状況で年利4-6%取れるとなると…
ビットコインからの転身とかも有り得そうな気がします。
つまりステーキングされるETHはもっと増えるんじゃない?という気がしています。

拾ったタイミングがガスが安く減少してなかったのですが、ガスが100超えるような状況だと
ETHの枚数はPOSで増える量よりも減る量が勝ちます。

ETHは伸びてく要素が強そうに思います。

ぐるぐるステーキング

やったことないです…!が、ロジックだけ
ETHを担保トークン(stETH)に交換します
その上で担保トークンでETHを借ります
借りたETHで担保トークンに交換します
担保トークンでETHを借ります…

これを繰り返していくことにより自分のETHよりも多くポジションを持つことができます。
借りている利回りが5%6%ですと赤字になってしまいますが
1%であれば4-6%の収益を得られる方が大きいのでやる価値がでてきます。

ただstETHも絶対ではありません。乖離が起きてしまうと清算されてしまいますので注意が必要です。

stETHの清算を利用したのがセルシウスの破綻でした

最大の「stETH」プール、ほぼ空に──売りはより困難にhttps://www.coindeskjapan.com/152174/

stETHの価格を下落させ、通常のETHと乖離させることで
セルシウスの担保価格を落とし、精算に向かわせるといったことが行われたようです。

7%乖離

このときは7%乖離したようですね。
過度のレバレッジは危険です。

どんなリスクがあるのか?

ハッキングのリスク。
32ETHずつステーキングしますがステーキング先の秘密鍵が何らかの形で流出するとハッキングされるリスクがあります。

コントラクトのバグ
新しいサービスなのでコントラクトが100%安全とは言い切れないと思います。
担保トークンを異常に排出すれば市場のETHと交換されてしまいトークンの価値は0になってしまいます。
ステーキングだけなら比較的単純だと思いますが、不安な方は1年2年おいてみると安全性は増すかと思います。

運用先でのトラブル
運用先でのLPのハッキングや攻撃
担保の秘密鍵の流出

価格変動による精算(ぐるぐるする場合)
価格変動による損失

このあたりでしょうか

LSDをどう見通すか

お金は波及してなんぼというところがあります。
1円玉は一人しか使わなければ1円の価値しか無いです。
もし仮に2人が使えば2円、100人が使えば100円と使われれば使われるほど波及し、経済が広がります。
お金は循環、波及させることがすごく大事です。
ETHも同様じゃないかと思います。

ステーキングだと銀行に固定されたお金と一緒です。
それを動かす形にしたことで新しい市場が生まれ、クリプトの世界は広がると思います。
無条件のPOSの利回りというのはぐるぐる抜きに美味しいです。
お金持ちたちがETHを奪い合い、市場のETHが枯渇していく未来につながるんじゃないかなと感じています。
L2を使うようになるのは想定内ですしね。

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