XCOPY氏のCC0の話。CC0について理解を深めよう

NFT事件簿

今日の主題はCC0です。
気になるワードなため、勉強をしていこうと思います。

CC0とは

正式名称はCreative Commons license(以後CCと表記)
インターネット時代における新しい著作権が必要という概念から生まれ、
この条件を守れば二次利用を許可することを表明するための表記だそうです。

CCができることは4種類あり
表示、非営利、改変禁止、継承(元の作品と同じCCの条件で作品を制作すること)

確かに世の中のネットに公開されている作品は
私的利用の範疇ならいいよとか、名前を書いてくださいとか
様々な条件が公開されていますが、一目でで判断できるとわかりやすいですね。

著作権の場合は死後70年保証されます。
CCであれば作者が存命の間に著作権を保持しながら
二次利用ができるというメリットが生まれます。

著作権で利用されている©マークはCopyrightの略のようでして、
Creative Commons licenseとは別なんですね。

著作権からまず理解しよう

まず先に、CCの前提にある著作権から理解をするのが良い気が致します。
著作権とは創作と同時に発生する創作者の権利です。
このブログも私が描いているので©毎日瀕死マンとさせていただいております。

著作権を持っている人は権利として著作物を独占的・排他的に利用する権利があります。
これが権利として保護される理由は人の著作権を利用して商売する人が出てしまうと、
著作者にお金が入らなくなってしまい、生活や新しい作品を作ることができなくなります。
ですので著作権は強い権利として付与されています。
著作権は財産の権利に分類され、日本の場合は人に譲ることも可能です。

著作人格権という著作者の心を守るための権利も存在していて、
公表権、氏名表示権、同一性保持権の3つがあります。

少し前の話になりますが、歌手の森進一さんが一部を改変して歌って問題になった
おふくろさん事件というエピソードが有名です。

おふくろさん騒動 - Wikipedia

著作権は死後70年間守られる、
更に最近の日本では著作権侵害は親告罪から非親告罪となり、
誰の目にも明らかに著作権の侵害が行われている場合は、著作者の告訴がなくても起訴できるようになりました。

著作権はかなり強い権利ですね!
何故ここまで強いかというと、見えないものだからこそ簡単に盗んだりできる
著作者を保護する必要があったことが理由かと思います。

CC0によって起きる出来事

CC0が話題になったのはXCOPY氏というNFTアーティストの方が
自身の作品をCC0にしますよと明言されたことです。

CC0ですので
原作者であるXCOPY氏のお名前を掲示する必要もないですし
商用利用も可です。
改変も自由なので自分の作品に組み込むこともできます。
継承してCC0で制作する必要もありません。

二次創作が自由に生まれてくる可能性がありますね

WEB3.0においてCC0は必要なのか

CC0により誰しもが使える自由な空間により新しい世界が開ける
WEB3.0においておきる新しいアートの世界

なんて話もあるのですが…
実際どうだろうなあという感じではあります。

マーケットが無限ならその可能性はあると思うのですが、マーケットは有限です。

著作権がなぜ強いのか?
と考えてみると著作権は強くないと著作者が食べていけない。

この問題が解決しないとCC0は必ずしもいいものにはならないかなーと思います。
軽はずみにCC0に向かうのは良いかどうか難しいです。

ただもう食べて行けている人たち、
十分にお金があるようなプロダクトであれば
CC0を選択することでコミュニティが拡大して
メインの作品の価値が上がっていく可能性は十分にあります。

成功しているアートの人にとっては良さそうで
これから伸びていく人にとっては少しむずかしい部分があるのかなという感じがしました。
WEB3.0の概念に個人に紐づいてる著作物まで自由にする必要があるのかなぁっていうと
そこは行きすぎじゃないかなという気が僕はしております。

マストではないはず。

まとめ

著作権やCC0の概念の理解ができてよかったです。
NFTを売買する場合は著作権は売買されません。
(契約次第ですが)
なんならデータなので所有権もないです。
非常に権利的には弱いものを売買しています。

今回CC0を調べたのですが、
CC0という選択肢はNFTより以前からすでに存在していて
それをとるアーティストもおそらくすでにいて
それでいてそれがなにか革命的な動きがあるかというと起きていないと思います。
(美術史上の名作もCC0化しているものが多く遠方の美術館や作品作りをしたい方にとってはいい面はあります、いちいち許可をとるとか仕組み的な革命はおきています)
今回のXCOPY氏が最初じゃないです
CC0を選択したNFTには何かが起きるかもですが、NFT全体には何かが起きるみたいな主張は
少し大きな主張じゃないかなと…思います。
CC0を選択することはアーティスト個人にとってマイナスになるばかりではないですが
なかなか難しそうと感じます。

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