こんにちは、毎日瀕死マン@hoboshibouです。
漫画のご紹介です。
マンガボックスで連載されている恋と嘘です。
恋ってどこからが恋か。この感情は本物か?
kindleは頻繁に価格がかわりますので、購入時は必ずご確認ください。
この記事は2番以降にネタバレが含まれます
目次
1.恋と嘘について
本の概要
タイトル:恋と嘘
作者:ムサヲ先生(https://twitter.com/tsumugi630)
公式サイト:https://www.mangabox.me/special/koitouso/
第一話~八話及び最新話についてはこちらから読むことも可能です!
掲載誌:マンガボックス
テレビアニメ:http://koiuso-anime.com/
あらすじ
16歳以上の男女は政府のゆかり法という法律により自由恋愛を禁止されています。
少子化対策を名目にしており、そこそこディストピアに到達している日本が舞台です。
しかし、主人公の根島由佳吏(ねじまゆかり)(以降ネジ)には好きな人がいて誕生日の前日に
想いを伝えます。幸いヒロイン高崎美咲(たかさきみさき)(以降美咲)も同じ想いで二人は
口づけをかわします。
しかし、ネジには政府通知が届き、相手の真田莉々奈(さなだりりな)(莉々奈)とのお見合い
をすることに・・・。莉々奈と結婚前提の交際がスタートするものの、ネジには想い人がいることがばれて莉々奈はネジと美咲を応援すると言い出します。
絶対に結ばれない二人と、遺伝子的に最良とされる二人、
それぞれが仲良くしながら奇妙な三角関係が始まります。
どこからが恋でどこからが嘘なのか。
主人公のネジを中心に恋愛というのは何かを問いかけてきます。
かわいらしい絵柄に、ビターな恋愛。
ちょっと癖のある作品です。
以降大いにネタバレを含みます
2.登場人物の恋愛模様について
①美咲
小学生のころからのネジとの幼馴染。
第一巻ではネジと5年間お互いに想いを寄せていたことがわかります。
ネジは政府通知を越えて好意を伝え、美咲は莉々奈と結ばれてほしいと拒否します。
美咲は一体何故こんなに頑なに拒否をするのか、何を知っているのかが肝です。
美咲の両親は1度離婚しており政府通知によって再婚をしています。
こうした事情があるのかもしれません。
②莉々奈
初対面が非常に悪かった二人ですが、一緒に行動するうちにどんどん仲良くなっていきます。
これが政府通知の威力なのでしょう。シンデレラとガラスの靴なのです。
もしも仮に美咲がいなければ?
もしも仮に莉々奈が美咲を応援するなんて言わなければ。
恐らく二人は幸せなカップルになっていたと思われます。
8巻ではついに莉々奈も恋愛感情を自覚。
頭の固い莉々奈ですので、そんな簡単に美咲に告げられないと思いますが
三角関係に変化が訪れそうです。
このままだと美咲が引くしかないため、何か事件が起きる予感がします。
③仁坂
私の大好きな仁坂です。イケメンオシャレ男子。
この世界でどうやって生きるのか、国によりハードルのある恋愛をするのが美咲ならば
絶対にどんなことがあっても叶わないのが仁坂です。
本当に切ないです。
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仁坂は幸せになれるのか
④一条と矢嶋
もうすでに終わった関係。
ですが、感情は一歩繋がっている。
ネジと美咲の未来を暗示させるようなカップルです。
3.過去の政府通知と結果
ここで少し目線を変えて政府通知を受けているカップルとその結果を考えていきます。
夫(彼氏) | 妻(彼女) | 政府通知の有無 | 結果 |
根島由佳吏 | 真田 莉々奈 | 有 | 未定 |
ー | 高崎 美咲 | 未 | 未定 |
仁坂 悠介 | ー | 未 | 未定 |
不明 | 一条 花月 | 有 | 良好(表面上) |
矢嶋 基 | 不明 | 有 | 不良(破綻している) |
竹田 大樹 | 吉木 遥 | 有 | 良好(べたぼれ) |
オタク | 加藤 絢乃 | 有 | 不満→良好 |
仁坂 遥一 | 真理恵 | 有 | 不満→良好 |
不明 | 美作 有紗 | 有 | 不明(昔は兄が好きだった) |
根島 雄二 | 根島 智里 | 有 | 良好 |
仁坂 騎士 | 仁坂 ユリエ | 有 | 良好 |
真田 ユルゲン悦郎 | 真田 楓 | 有 | 良好 |
こうしてみてみると政府通知の勝率は非常に高いです。
最初に多少不満が出たところで、すぐにうまくいく描写が描かれています。
運命の相手を科学的に決める効果は存在していると思われます。
注目するべきは矢嶋だけが明確に破綻しているところです。
(一条も恋を信じない状態に陥っているので怪しいけど)。
感情が残ってしまっている、残り火があると上手くいかないということなのでしょう。
それが本当の恋なのかもしれませんね。
とするとこの話は残り火を燃え尽きるまで走るお話になるのかな・・。
4.政府通知のシステムは
五十嵐 柊の祖母が開発したシステムです。
超・少子化対策基本法(ゆかり法)は16歳の誕生日を過ぎると
遺伝子情報に基づいた相手を紹介されます。
作中では公務員が案内に来る、制度や少子化対策についてねじ達に
説明したり暗躍します。
現日本では結婚は憲法24条に記されていますので、
この世界では憲法改正がされたうえでゆかり法が施行されています。
作中の日本はかなりディストピアに陥っていると思われます。
(あまり文化レベルは変わってなさそうに見えますが)。
政府通知を拒否すると内申点は最悪となり、人生の選択は狭まる。
なかなか支配されていますね。
ただ、3世代目ですでに普及し、表面上好まれていることから
このシステムは成果をあげているのでしょう。
たった一人の運命の相手を決める存在…
その人と出会ったらそれまでの恋が嘘に思えるくらい世界が変わる。
(4巻 34ページ)
柊の祖母の話を考えると、システムが構築された理由も悪ではなさそう。
特に第2世代である仁坂両親やねじ君の両親は非常に良好な状態が続いており
ネジ家に至っては子供に由佳吏(ゆかり)とつけています。
主人公補正なのか、ゆかり法に感謝している、そうした名前が流行っているのか
わかりませんがゆかり結婚をしたうえでゆかりと名付けるのは考えるものがあります。
ストーリー的には政府通知のある世界で
恋をどうやって貫こうとするか、という姿を描く漫画ですので。
このシステムが悪か否かまでは踏み込まない気がしますね。
5.どうなるのか
この作品は、どうやっても結ばれない人がいます。
そこが切ないです。
システムに負けない心を持ち好きと伝えることが正しいのでしょうか?
それともシステムであっても好きになれたらそれが恋なのでは?
うーん常日頃から薄々感じていたけど
君は恋を高尚なものだと勘違いしている節があるよね
言っとくけどそんな大層なもんじゃないよ
気づいたら始まっているような
わりと低俗で本能的な事象だよ
(8巻 167ページ)
大人になるって悲しいことなの・・・
自分は、一条とか美作のこういったセリフが胸に刺さります。
全員がハッピーエンドは絶対に描けないと思います。
だからこそ、逃げず、熱く恋の結果が見たいなと思います。
マンガボックス:https://www.mangabox.me/special/koitouso/
で読めますので、是非読んでみてください。
ロスタイム
遺伝子で結婚相手を決める漫画として
それは突然、運命の相手がという作品があります。
しょっぱなから妹とみたいな過激な作品でありますが、
結構面白いですよ。カップルごとのオムニバスです。
二人がすれ違いながら仲良くなっていくといった内容になります。
恋と嘘の切ない恋愛と違い、ラブコメよりの作品です。
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それは突然、運命の相手が、遺伝子で100%最良の相手とマッチング
本日も、読んでいただきありがとうございました。
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