こんにちは、毎日瀕死マン@hoboshibouです。
好きな作家は?と聞かれると
最近は湊かなえさんをあげています。
少女という小説を初めて読んでとても好きになりました。
(これは文庫本です)。
この方の小説の特徴は非常に後味が悪いことです。
これはジャンルとしては「イヤミス」
嫌な気分になるミステリー
というジャンルです。それを非常に得意にされています。
身近に想像しやすい舞台設定や文体。あっさりとしていて読みやすいです。
しかーし読んでいくと最後にどんでん返しが待っている。
という作家さんになります。
今回読んだリバースも期待通り嫌な気分にさせてくれました。
主人公である深瀬は陰キャです。
勉強はできたものの就職はうまくいかずあまりよくない会社に入っています。
人とのコミュニケーションは得意ではないタイプでそんな描写が多々あります。
得意なことはがコーヒーを淹れること。
それだけは凄く自信を持っており、コーヒーを通じて人生初の彼女と交際を始めます。
童貞心をくすぐる設定ですね。
いやぁ浮かれますよ!人生初彼女!!!!
わかります!!!
おいといて、
ある時彼に手紙が届きます。
「深瀬和久は人殺しだ」
彼には後ろめたいことがあります。
過去にサークル仲間の別荘に遊びに行って友人が一人事故死してしまいました。
友人たちと辛い過去のこととして心の中にしまっていた出来事です。
「もしかして」と思ってしまうと後ろめたさから自分の考えが飛躍してしまう
そんなことってありますよね。
確認していくと、当時のサークル仲間全員に同じような手紙が届いていたことがわかります。
職場や、車にそれぞれ手法は違いますが人殺しのニュアンスの手紙が届きます。
死んだ友人は果たして本当に事故だったのか?
主人公の深瀬は親友だと信じていました。
彼はいったいどんな人間だったのか?
彼にとって自分はなんだったのか。
一体だれがこの手紙を送ったのか?
そんなこと探していくような物語です。
あっさり読めて、例によって最後はイヤミスっぷりを発揮しています。
ただ、湊かなえさんのベストは出てない気がします。
もっといけるはず・・・!
ドラマ化もされておりますので有名かと思いますが、相場の合間にでも是非。
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