NFTの冬PFPコレクティブはわりと厳しいのではという話

市場分析

こんにちは、毎日瀕死マンです。
NFTの冬がいつ明けるのか、コレクティブNFT特にPFPコレクションは
もうちょっと厳しいのではという話をしていこうと思います

現状のNFT市場を俯瞰してみる

NFT市場をデータに基づいて俯瞰してみましょう。

マーケットの規模

Coinmarketcap

Coinmarketcapという仮想通貨の時価総額を出しているサイトの数値です。
上位のコレクションの時価総額を算出してくれています。
(https://coinmarketcap.com/ja/nft/)
細かなチャートがないのでわかりづらいですが、
①一番良い時期と比較すると大幅に下落している
②トップのコレクションの合計は$2,315M程度
ということがわかります。

$2,315M、約3000億円程度です。

仮想通貨全体の時価総額を見てみましょう。

仮想通貨時価総額

コチラも同じくCoinmarketcapのグローバルチャートです。
全体の時価総額は$12,527,089M

ドミナンス

同ページから仮想通貨のドミナンスです。強弱の引き合いがわかります。
$2,315Mで入れ込むと仮定すると0.16%ぐらいになります。

仮想通貨のランキング

30位ぐらいですかね。

NFTの取引量

Duneでまとまってるのがわかりやすいと思います。
hildobbyさんの NFT Market Overview 📊 がメンテされててわかりやすいですね

マーケットボリューム

2021年の夏頃から2022年の4,5月頃まであった過熱感が冷めて減少していましたが
Blurという新興取引所が行った取引量マイニングにより出来高は盛り上がったという感じですね。
ここでの大きな変化はクリエイターフィーが固定で入らなくなりました。
(取引量によるマイニングと手数料が削減されて出来高も増えた面もある)

NFTのフロアの推移

2章目にわけてしまいました。何個かのプロジェクトのチャートを見ながらフロアの推移を考えてみましょう。フィアット建てで見れるようにETHの価格から始めます。

イーサリアムのチャート

ETHのチャート

Coinmarketcapより

2021年1月は$1200程度でしたがその後高等、2021年の夏には$2000-3000、年末には$4500をつけています。
NFTバブルが去った4,5月ころは$3000-2000という感じで
NFTとETHの価格変動は非常に近かったようですね。

CryptoPunksのチャート

Cryptopunks

Punksチャート
レアリティがあるものでわかりにくいのですが2021年の1月は8-10ETH程度
$1万程度だったかと思われます。取引された件数が少ないので大きな上ぶれが起きてしまっていますが、3月頃には30ETHを超えて$4万~5万程度、7月頃は50ETH$15万、8月~12月の初旬までは100ETHを超える取引も頻発していました。少し高めで$4000で見積もると$40万前後出会ったかと思われます。日本円になおすと当時120円ぐらいだとして5000万円ぐらいですかね。
その後バブルの崩壊に合わせて下落、現在のフロアは53ETH、平均は60-80ETH程度で推移しています。ETH価格を$2000で見積もると$12万程度でしょうか。
ETHが持ち直してきているためPunksについては年末よりも価格が上昇し、底堅く推移しているといえそうです。

BAYCのチャート

BAYCチャート

BAYCチャート

2021年5月にローンチされ、当時の販売価格は0.08ETHでした。$160ぐらいですかね。
5月の末には1ethを超え$2400ぐらい、6月には4,5ETHまで高騰しています。$1万2000ぐらいでしょうか。その後も高騰を続け8月の末には50ETH、$15万、12月には90ETH(約$32.4万)、1-3月は120ETH(約$31万)を超えていました。その後下落に転じ今の価格帯は55ETH程度。$11万程度でしょうか。
1月ごろの価格は70ETH程度、ETH価格が1500だとすると$10.5万なのでフィアットの価格に引っ張られて動いている感じがしますね。Punksが2021年の7月頃の価格を維持しているのに対しては
BAYCは7月頃の価格が4ethなので大幅に高い状態ですね。

CloneXのチャート

Clonexチャート

Clonexのチャート
2021年の末に登場、ミント価格は2eth(ALの人は0.5ETHでした)
ミント価格は$3500程度として$7000でしょうか。
ナイキへの買収などファンダと強い人気により1月には7ETH($1.8万)、2月には20ETH($5.2万)近くまで高騰しています。
5月のバブルが崩れた時期でも15ETH($3万)程度をいじしていましたが、
2023年の現在の価格は3ETH前後、$6000程度となっています。
1月時点だと6eth程度、$9000程度あったようですが、フィアット比でも下落しているようです。

NFTの冬は実は2022年5月から続いている

国内の銘柄だけにしぼってみるとNFTは3月頃から一気に資金が抜けた印象があると思いますが、
海外の銘柄も見てみると2022年の5月頃からずっと資金が抜け続けている状態です。
ずっと冬なんです。
三種の中だとCryptopunksは若干持ちこたえる動きをしていますが
BAYC、Clonexはまだ資金が抜けているのかなと言う感じがします。
今回チャートは上げませんでしたがAzuki等強い銘柄でもフィアット比だと下落しています。
そういう市場であるということになります。

急激な資金流入があるとプチバブルは起きる

それでも小さなバブルは多々発生しています。
国産NFTのバブル
昨年の夏頃から日本のNFTプレイヤーの参入が増え国産NFTは非常に大きな上昇をしました。

ICL(イケハヤさんのサロン)に入ってみたよ
ICL(イケハヤ仮想通貨ラボ)に入ってみて1ヶ月が経過したのでその感想を記事にしました。熱心なファンではなく、クリプト中級者の意見です。

局所的にプレイヤーが増えるとその人達が好む銘柄は上昇します。
日本人なら日本のNFTですね。
現在は新規のNFTでも完売しないケースが多く苦戦しているようです。

トランプNFT

トランプ前大統領のNFTコレクション「Collect Trump Cards第2弾」が完売
元大統領のトランプさんのNFTです、
第一弾第二弾ともに4万5000という大きな数字でしたが完売し
第一弾は0.5ETHを超えるような値動きになりました。
出来高も13800ETHとすさまじい規模でした!
支持者の方々が支援する目的で購入するなどインフルエンサー、支援者の力が大きく現れましたね。

両方に共通するのは局所的な資金の流入です。
今後も例えば中国のインフルエンサーの方のNFTとかアイドルのNFT等局所的な盛り上がりはあるかもしれません。

NFTの冬を正しく言語化しよう

NFTの冬というのは主語が大きいかなと思いました。
僕が定義づけるならPFPNFTの冬(コレクティブNFT)になるかと思います。
Punksは最古参のNFTという付加価値が評価されアート的な需要があります、
対してClonexは村上隆氏というアーティストの作品ではありますがPFP需要です。
(実はClonexもレアリティの高いNFTはほとんど取引にでてこず非常に高いです)

PFPって実のところ使い勝手が非常に悪いです。

PFPとは何か、アートの違いを考える
PFP ONLYというプロジェクト結構ありますよね。どんなプロジェクトだろうと考えみましょう。アートのNFTとはどう違うのか?PFPってなんだろうPFPとはProfile pictureの略です(Profile photoという話もあります

僕ならば自分にちなんだものをPFPに好みます。
多くの人もそうですよね。自分の画像や、ペット、好きなアニメ。そうしたものをPFPにします。
PFPプロジェクトは無尽蔵に画像を生成して需要がない所にリリースしている現状があり、
PFPプロジェクトの冬は続くんじゃないかな…と思っています。

NFTの冬はいつ明けるのか?

難しいのですが、自分は上記の通りまだ続くんじゃないかと思っています。
NFTの投資としての問題点は収益性がないこと(貸したりお金を稼いでくれない)です。
上昇の見込みがなくなると下落の傾向が続きます。
現状NFTを所有するウォレットは増え続けています
それでも下がっているというのはそれ以上に供給が多すぎることが原因です。
これを超えるようなプレイヤーの流入があるとは思えないので既存のPFPプロジェクトは入れ替わりながら徐々に切り下げていく動きになるんじゃないかと思います。
PFPプロジェクトの冬は冬のまま予想です!

Blurの登場により現状の手数料収入では運営チームの人件費も維持できないところが増えていくので
コミュニティも解散していくと思います。
PFPプロジェクトはコミュニティ等関係ない状態で売られる
安価な消費物としてのNFTにきりかわっていくんじゃないかな!!!

その後はアート的なプロジェクトが残っていくようなフェーズになると思います。
総数が多くなく、デジタルデータであることの意味があるようなものが好まれるんじゃないでしょうか。
動画とか、フィジカル作品とセットで活用されるようなものとか。
デジタルデータにとっては所有を証明するものはNFTだけなのでそうした方々の作品がフューチャーされるんじゃないかな???

PFPプロジェクトの上限は自分のイメージの価格帯は版画です。
版画はアートとしての価値は絵画に比べると劣りますが20-30万円ぐらいでは普売買されますので
Clonexなんかはもういい価格帯かもしれませんね。
デジタルデータの方は物によりピンキリだと思います。

NFTの未来は明るい

NFTの未来は?と考えてみると明るいと思います。
NFTを活用したレンディング等のプロジェクトもでてきますし
ゲームの分野ではおそらく遊んでいる人がNFTと認知しないままに使うようなNFTもでてくるでしょう。
ブロックチェーンで売買できるドメインはNFTに最適ですよね。
ですので技術的には普及をしていくと思います。

ただPFPプロジェクトと名乗っちゃうと需要がない所に売る感じになってしまうので

サポートがいらない(コミュニティ運営をしない)
PFPではなくアート
1回売り切りの消費物

として成立させるようなものが好まれていくんじゃないかなと思います。

まとめ

NFTの冬は2022年5月から続いており、現在も継続している。
局所的な資金流入があるとバブルが起きる
PFPプロジェクトは切り下げていく方向に向かうのではないかな?
安価なものが増える(L2いこう!)
デジタルアート的で評価されるものが増えてくる

という感じです。
無価値になるとまでは思わないです!
NFTの未来が明るいぞ!という言葉は僕もそう思いますが
凄く主語が大きいです。
当然ながら自分の持っているNFTがどんなNFTなのか?によると思います。
最古という価値を持つPunksや村上隆DNAといった人気の要素を持つClonexは強いです。
一方で全体としてみるとPFP需要のない物は下がっていっています。
主語の大きさに惑わされないように注意しましょう。

異論はウェルカムですが全部個人の見解です。

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