GMOの$FCR、反省などまとめ

国産草コイン

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さて本日はGMOコインで行われた国内2回目のIEO。FCRの話

FCRとは

トークン名:FCRコイン
募集期間:4/27~5/18
取引開始:5/18 17:00
募集価格:2.2円

FC琉球というサッカーチームが発行したトークン
役割はファントークン。目的がないタイプのトークンです。
国内2回目のIEOであり、GMOコインにて行われました。

FCRはどうなったのか

さて募集金額は合計で約10億円といわれており割高といわれておりましたが、
実際の所IEOの結果の動きはこんな感じでした。

大暴落ですね!2.2円前後からスタートするものの5分程度で暴落。
価格は2円を割り込みました。
5時間程度経過後価格は1円を割り込むほどに。

ひたすらに下落トレンドでしたね。
現在は底がための動きですが、下は300万円程度の買い板が支えている、上の方が若干薄いかなと言う感じ。
非常に出来高がしょぼいです。

なんで今回の暴落は引き起こされたのか?

①FCRの集めた金額が大きかった

10億円程度の集金はFCRの規模感と比べて非常に大きかったのではないかと思います。

FCRの発行母体であるFC琉球はJ2のチームです。
そもそも資本金は4000万円程度、年間1億円の赤字チームです。
J2での成績も決して良くはなく現在22位の最下位です。

参考:https://gurafu.net/jpn/fc-ryukyu

チームの価値自体10億円の価値はなさそうです。
実態よりも大きな資金調達をしています。

②チャートメーカーの介入がなかった

チャートは売り一辺倒であり、下支えがありませんでした。
国内のプロジェクトだとあまりないですが、海外のプロジェクトだとチャートをよく見せるためにチャートメーカーというお仕事があります。
無かったことが価格の下落の歯止めをきかせなかったです。
これは国内の法律だとインサイダー等に引っかかる可能性があるので妥当だとは思います。

③GMOコインによるルール変更

今回取引ルールが明示されていないものがありました。

1日に100万FCRを超える取引は禁止
本来は価格変動を抑えるためのルールですが、当日の購入分も100万FCRに含まれてしまい、
売買ができない個人投資家が続出しました。

突然のルールの撤廃
上記ルールは突然撤廃され、暴落を引き起こしました。

今回のFCRについての個人的な見解

自分は2回目のIEOであり、価格的なバランスは悪いことを認識しながら完売するならばリスク・リターンは悪くないと考えて資金を投入しました。

GMOコインによる価格の根拠があるだろうという信頼。
株のIPOの場合評価額というのは適格な事業者により算定されます。
客観視したチームのレベルで比べると募集価額は明らかに高いものの
トークンの売買でみると勝算がある価格なのか?と考えておりました。
(短期の投機勢としての参加でした)

IPOの場合は公募割れしても2割程度ですから
2割のリスクで1.5~2倍程度になる可能性があるならリスクリターンとれるかな?みたいに考えておりました。

ですが、実態としては買い支えもなく暴落を引き起こしており、
GMOコインの算出した評価額が実態と大きく乖離していたのではないかと思います。

(昨年のクラウドファンディングで350万円しか集めれていません)

現在の0.5円というのもバルセロナのファントークン等と比較して若干まだ割高かなという印象を持っています。

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0.2円とか0.1円とかになると、投機やファンの参戦がある可能性があります。

GMOコイン自体今回のIEOで得られたものは5~10%程度の取引手数料、
IEOの代行手数料ぐらいで1億円とかその程度かと思います。
今後もIEOを適宜やれるほうがビジネスとしては魅力的であり、
あまり実施のリスク・リターンはあっていなかったのではないかと思います。
(だから乗り気じゃなかった?)
昨年等に省庁に説明して、ようやく今年実施できたという感じで時差があったのかもしれませんね。

チャートメーカーみたいな存在がいないことも現実的にはしょうがないんですが、
いないことは海外に比べてリスクとして明確になった気がします。
海外だとチャートを作ってガンガン価値あげてくれますからね。
今後のIEOはX%は流動性として提供されてそれを根拠に板が出てくるようになるかもしれません。
(板取引だと耐えられないなら販売所等の方式になるかもなあとも思いました)

国内IEOの未来について

かなり厳しくなるのではないかと思っています。
IEOがなぜ大きく値上がりしやすいのか?
というと、公募割れを避けるというマインドが強いからじゃないかと思います。
算出根拠を出す側はリスクを最大限に評価して価格を決めるので
公募割れがおきづらい(それでもおきます)だからこそチャンスがあります。
今回は70%減少という過去に例を見ない大外しをしているのですが、
事業規模やらを見たときに10億が集め過ぎであることは予見可能ではありますよね。
今後は仮想通貨だからたくさん集めて良いではなく、事業規模や過去の実績に見合った量しか集めれなくなり、IEOをする側からすると魅力が薄くなりそうな気がします。

事業規模に見合ったレベル、例えば今回だったら数千万円レベルになるんじゃないでしょうか。

金融庁へは相談済

今回腑に落ちない気持ちが強かったので、金融庁にも問い合わせをしてみました。
(特に返事はきておりません)

①評価額の算出根拠が怪しいのでIEOを行うのは適格な事業者に限定してほしい
②GMOコインはテレビCMを行っており、高いリテラシーが問われる
③突然のルール変更で損失を被っている
④IEOを厳格に管理してほしい

と伝えています。
トークン発行が仮想通貨交換業者に限られているのはこういった商品が生まれないようにするためであり、こうした商品が出てくると安全面がゆらぎます。
本来はすごく高い責任で発行しなければならなかったものです。
③のルール変更は、自分はそんなに大口ではないのですが売れない大口さんより前に売ろうと思っていたので突然変わってしまったことで損失を被りました。

まとめ

こんな感じで考えました。FCR自体はファントークンで余り魅力がないトークンです。
ファントークンという性質上、ファンが所持するべきものでありそこに投機を巻き込むと
ファンが減ってしまうような動きになったのかなとも思いました。
トークンを発行した団体としては適切に運用していかなければならないのですが、
現状は配る計画が主流でそれができるか疑問です。
(Discordや完売後の情報発信がほぼなく、すでに想定を大幅にずれていそうに感じました)
トークンの利用目的のエアドロップも仮に行うと購入者からするとひたすらに不満がでますしね。。
ココから価格が上がることを想定していて、価格が上がらないと目的が達成できないのかなと思いました。

日本はもう少しまともな案件を持ってきてほしいです。。。
次のコインチェックのIEOもファントークン発行系なんですよねえ。。。
無から何でも生まれると思うなよ!

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