こんにちは、毎日瀕死マン@hoboshibouです。
実写版のテラフォーマーズを今更見たので感想を書いていきます。
非常に悪評が多かったこの映画ですが、
どうなるかと覚悟しながら見ましたが面白かったです。
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目次
この記事はネタバレが含まれます
1.テラフォーマーズについて
本の詳細
タイトル:テラフォーマーズ
公式サイト:https://youngjump.jp/terraformars/
作者:貴家悠(原作)、 橘賢一
Twitter:
貴家先生 不明
橘先生 https://twitter.com/k_tachibana
掲載誌:ヤングジャンプ
既刊:1~22巻(連載中)
あらすじ
人口増加により、環境破壊やエネルギー不足が発生する、来るべき時に備え
人類は火星をある生き物とコケで埋め尽くし人の住める惑星にする
地球化計画(テラフォーミング)を進めていた。
その生き物とはゴキブリであった。
最終段階としてゴキブリ駆除の必要が出て
火星環境で長時間活動するために、人体改造手術「バグズ手術」を受けた
男女15人が火星に着陸し駆除を開始する。
そこには圧倒的に進化したゴキブリが存在していて・・・。
(テラフォーマーズ1巻 31ページ)
バグズ手術により地球の昆虫・生物の特殊能力を得た人類と
火星環境で特殊な進化をしたゴキブリの生存をかけた戦いが始まる。
2.実写版テラフォーマーズについて
映画の詳細について
監督:三池崇史
脚本:中島かずき
キャスト:伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、ケイン・コスギ、菊地凛子
加藤雅也、小池栄子、篠田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、福島リラ、小栗旬
ナレーターに池田秀一さん(ガンダムのシャアやコナンの赤井秀一)を演じられています。
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/terraformars/
超豪華キャストで気合を入れた作品でした。
お話は原作1巻をなぞる形なため丁寧に展開されます。
原作のキャラクターたちは多国籍でしたが、全員が日本人に置き換えられています。
CGが豊富に使われていて、当時の最高技術だったと思われます。
残念ながらあまり評価は高くなく2016年の興行収益は71位7.8億円
製作費に比べるとリターンは物足りない結果に終わったと思われます。
参考(2016年1位の君の名はが250.3億円)
3.映画テラフォーマーズ感想
ネタバレを多く含みますご注意ください
あらすじとネタバレ
基本的に原作1巻と同じです、かなり丁寧に詰め込まれていると思います。
お金に不自由をした15人が集められて火星に送られます。
宇宙船の中が少し描かれますが仲が全然よくないのが気になります。
原作においても訳ありメンバーでしたが、今作の手塚に至っては
連続殺人犯のネイルフェチ、自己を制御できていなそうです。
よくこんな人を宇宙に飛ばしましたね。
火星で遭遇したのはゴキブリ。
日本映画のCGはあまり期待していなかったのですが、
原作のゴキブリの不気味な感じが非常にうまく再現されています。
これは怖い!!!
直後に菜々緒は首をおられ武井咲さんの可愛い顔がいきなりひっくり返り
ホラーみが強いです。森木も死亡。
ああ・・・万人受けしないわ・・・
ここで改造の内容、人為変態ができることがわかります。
自信満々にゴッドリーがでていくものの敗北。
ゴキブリが艦内に侵入し総田と町岡が死亡。
船が発射できないため堂島艦長(原作デイヴス)と蛭間が居残りひきつけ
過去に到着しているバグズ1号に避難することに。
探査車にのり手塚のメダカハネカクシの力で脱出するものの
津波状で襲ってくるゴキブリ
なんとか一波目を切り抜けたものの二波目が
待って、守るのは私たちに任せて!
クロカタゾウムシ、ニジイロクワガタの二人が手塚を守りに入ります
かっこいい音楽が流れ見せ場っぽくなりますが、
津波状のゴキブリにつっこんで硬いだけで守れるわけないでしょ!?!?
視聴者の予想通りふっとばされます。
そしてこの三人はここで死亡。
ゴキブリ倒せば白い液体は飛び散るは頭は吹っ飛ぶわ・・・。
ああ・・・グロ映画だわ・・・。
劇場もなんともいえない空気になったでしょうね。
バグズ1号にたどり着いたものの
吉兼(ゲンゴロウ)虎丸(オケラ)がゴキブリに銃撃されます。
俺は虫にはならねぇ!死ぬときはヤクザだ!!こいやぁ!!!
えぇ・・・
原作では特に見せ場はなかったはずですが謎のシーンが追加。
キャラがたってない中で死亡シーンがあるのは意味不明でした。
(たぶん監督さんの遊び心)
小吉、仁(原作ティン)、副艦長(原作張明明)がゴキブリを圧倒。
やっと、人為変態つえーというすっきりするシーン。
ここまでひたすらゴキブリに通じていなくてモヤっとしていました
また、森木(ウッド)と蛭間の裏切りが判明。
原作ではU-NASAと日本という二つの勢力がゴキブリの成果の取り合いをしていたのですが
今回は小栗旬一人が黒幕ですので成果を出すなら別に最初からそれができるメンバーだけがいれば何の問題もないのでは感があり、よくわからなくなっています。
皆で最初から仲良くミッションクリアしとけばええやん。
艦内でゴキブリが孵り森木死亡。
地球に帰ろうとしていたバグズ2号も墜落してしまいます。
小吉達は変態を重ねながらなんとか戦いっていたものの
新たに強ゴキブリが登場し副艦長は死亡。
仁はバグズ化が進み人間に戻れなく・・・。
(バッタなので仮面ライダーっぽくなってます)
菜々緒の意思が孵化しクオイトカイコ蛾がリンプンを巻き、粉塵爆発。
蛭間は落下の直後死んでいたものの水がかかり復活。
艦内にいた強ゴキブリを「金がいるんだよぉ!!」
(原作だとマッチョになって脱げます)と撃破。
小吉も強ゴキブリを撃破し
艦内へ蛭間に背後から襲ってくるゴキブリを銃殺してもらい
「決着は地球でつけよう」
これでなんで納得できたのか脱出ポッドで地球へ
小栗旬は計画の失敗に伴い責任をとらされそうになりますが、おつきの人を殺害。
船内で蛭間は「とことんのしあがる」(最初に比べて多弁になった)
小吉は「墓を作るよ」、そして「またここへ、戻ってくる」と
次回作をにおわせて終わり
どこがおもしろいのか
原作再現度は結構高いと思います。
特にゴキブリのCGや一部は着ぐるみもつかっていたそうで
理不尽なゴキブリにやられる描写は良く描かれています。
変態時は池田秀一さんによる昆虫のナレーションがはいり
原作のマーズランキング〇位ベースは〇〇!の雰囲気が再現されています。
これがテラフォーマーズの醍醐味だと思っているので私は良いと思いました。
人気キャストが変身するシーンは特殊メイクで対応しています。
実写になったらこんな感じかなと想像していなかった部分まで見れるのは面白いです。
いうならば仮面ライダー的な変身アクションかもしれません。
あとはグロ耐性があり、一杯死ぬのが好きな人とか・・・。
何がだめだったのか
非常に人気のあるキャストをたくさん使っており、
ゴールデンウィーク公開で幅広い客層が見ることになったと思われます。
見る人々は家族連れですっきりした作品を見れることを期待していたのに対して
お話が難しく暗かったことがダメだったのかなと考えます。
2時間映画ながら15人が登場しそしてどんどん死んでいきます。
これが原作ではゴキブリやばい!ゴキブリ強い!という演出になるのですが
2時間しかないためすごい速度で死にざまが描かれるんですね。
どのキャラクターがどんな性格を持ってどんな事情があってというのが
さっぱりわかりません。
私は3回見て何とか理解しました。
1巻は特に絶望感が強く、エンディングでもゴキブリという未知のものが
一切解決しません。そのため見た人は非常に多くの疑問と
すっきりしない感情を抱えることとなり映画としては人気が出づらかったのかな
と感じました。
結局みんなが求めている映画というのはキャシャーンとかデビルマンとかじゃなくて
海猿とかアナ雪とかある程度作中で完結する納得できるわかりやすい奴なんだと思うのです。
4.終わりに
原作テラフォーマーズはゴキブリと戦う、新しい変態をする。
上位ナンバーだ!倒せる!うおおお負けたアア!!!みたいな感じの内容です。
作品のストーリーを読ませるよりもエンタメ的な面白さが強いです。
俺たちの・・・アドルフッ!
(原作でマーズランキング2位のアドルフがゴキブリを一掃するときの煽り)
人間がゴキブリを殺すように、ゴキブリに理不尽に殺される負ける中で、
人類、地球の生命、人の意思が死に物狂いで勝っていく
というのが魅力の作品だと思います。
勝ちの部分がない、ゴキブリに理不尽に負ける(ゴキブリの強さが強調されるエピソード)を
主点にしてしまった点がダメだったのかなと感じました。
(ある程度しっかり勝った上での帰還だったならば見た人の感想も違いそうです)。
自分はこの後、燈達アネックス1号のメンバーが火星に到着し
再度戦う展開をしっていたためこの映画も楽しめましたよ!
原作を知っている人にはこんな感じかな~と楽しめて
逆に知らない人、前情報が全くない人にはちんぷんかんぷんだったと思われます。
読んでいただきありがとうございました。
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