ゲスの極み乙女のNFT「MARU」は失敗だったのか?

gesu ETH

ゲスの極み乙女という人気バンドが発行したNFT
maruに付いての記事となります。
購入をしてみたものの完売せずいくつかハードルを感じました

NFTmaruの内容

maruの詳細

NFT名:maru
HP:https://maru.band/ja
ツイッター:https://twitter.com/MaruOfficialNFT
Opensea:https://opensea.io/collection/maru-band
販売価格:WL0.08ETH、パブリック0.1ETH
総数:1203枚
チェーン:ETH
ジャンル:音楽NFT

maruの経緯等

人気Jpopバンド「ゲスの極み乙女」(26万フォロワー)の発行した最初のNFTとなります。
ボーカルの川谷絵音さん(45万フォロワー)も大人気です。
バンドの名称が元々ゲスの極み乙女。だったのがゲスの極み乙女になるそうでしてこの。の部分をNFTにしてしまおうというプロジェクトのようです。

発行に際してはKlktnというDapparlabsと日本の方が共同設立した企業が関与しており、
過去に著名人とも多数コラボしています。
KlktnはヤンマンガNFTでも話題になりました。

Maruのプロジェクトで実際に感じたこと

非常にマーケティングが弱いプロジェクトと感じました
ゲスの極み乙女は人気がありますのでNFTの発行は報道されていました。
公式ツイッター、バンドメンバーも協力的でツイートもされますしリビールの際はご本人も出席され直接お話していました。
ここまで協力的なのは珍しいなと思いました。
ファンのかたもツイッターをみたりしておりNFTを出すことは認知はしているようです。

【ゲスの極み乙女 x Kollektion】バンド名の改名で取れた「。」をNFT化し、音楽xアート作品「Maru」として7月1日より販売開始
KLKTNのプレスリリース(2022年6月20日 19時00分) ゲスの極み乙女 x Kollektion バンド名の改名で取れたをNFT化し、音楽xアート作品として7月1日より販売開始

売れ行きの悪かったNFT

そもそもDiscordに人数がおらずコミュニティが弱かったです。
NFT用のツイッターも2000ぐらいでした。
販売開始したもののWLだと400枚程度、パブリックでも100枚程度
総数の半分ぐらいしか売れなかったことになります。
ファンを巻き込みきれていません。

原因を考えてみようと思います

Maruが売れなかった原因

NFTに馴染みのないファン層

ファン

熱心なファンの方と話をしてみたのですが、スルーしてたとのことでした。
そもそもNFTが難しいことが一つの要因でしょう。
(つまり今NFTはまだまだアーリーですね!)
理解できなったようです。

ETHでしか購入できない時点で
仮想通貨取引所の開設
ETHの送付
Metamaskの操作。
とハードルが多数あります。
クレジットカードとかで買えるプラットフォームがあるとよかったかもですね。

価格や、認知度が低い

価格が1万円を超える金額になるのでファン層のお財布とマッチングしていなかった可能性もあります。
(僕が聞いた方はライブやグッズに使いたく3000-4000円ぐらいかなとのことでした)。
ファンの方は一定の認知をしていたとはいえ、理解が足りない。国内向けに閉じているのでコミュニティが伸び切らなかったように思います。
二次流通が起きないことが完売を遠くさせたように思います。

日本の有名人のNFTはあまりうれない

微妙そうな事例

当時のいきさつを追いきれていないので概要ですが
どれも完売せずだったり二次流通がいまいちだったりという感じですね。

ももいろクローバーZ
https://momoclo.nft-official.com/

Babymetal

Babymetal

SKE

Coincheck NFT(β版)、 SKE48の「NFTトレカ™」の取扱いを6月16日より開始
コインチェック株式会社のプレスリリース(2021年6月10日 15時06分)Coincheck NFT(β版)、 SKE48のの取扱いを6月16日より開始

パフューム

NFT-Experiment
NFT-Experiment はライゾマティクスのNFTアートを販売するサイトです。ユニークなシングルエディションのデジタルアートワークを収集して取引するためのマーケットプレイスです。

なんというか有名人は出してみているものの
NFTの売上や二次流通までは見ておらず、出してみただけなケースがほとんどになっていそうです。
デジタルデータへの価値は高くなさそうです。

ジョニー・デップさんのNFTもありましたがなかなか売れず
途中でミントを止めたりしていました。
有名人とNFTの相性はイマイチなのかなという印象がありますね。
(ファンを巻き込むのがむずかしい)

うまく行っていた事例

坂本龍一さん

坂本龍一氏による「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディーを595音に分割した1音ずつのNFTとして「Adam byGMO」で発売。
GMOインターネットグループのプレスリリース(2021年12月21日 08時00分)坂本龍一氏によるのメロディーを595音に分割した1音ずつのNFTとしてで発売。

1音符ずつ販売するという手法ですが、1万円で販売したものが7万円で直近も取引が成立しています。

微妙な例とうまく行っている例を比較すると
①クレジットカード等入金のルートが簡単
②アート要素が高いか
(トレーディングカードではなく既存のアートのNFT)

でしょうか?
価格は1万円なのでドル円のレートの影響を除けば同じぐらいの価格帯で販売されている感じですね。
ETHチェーンだとどうしてもそのぐらいで売らざる得ないかなと言う気もします。
坂本龍一さんのものはすぐに二次流通で高騰したのも大きそうです。
(二次流通でイメージの価格ができあがった)

Maruのクォリティーは結構高い

音楽NFTを僕は3種類ぐらいしかしらないのですが知っている中では一番いいなと思いました

Openseaだと音源が再生されないのでLooksrareで御覧ください

Just a moment...

バンドメンバーそれぞれのパートをわけて
4人だと完成版
それぞれのパートだけを聞くこともできる
つまりメンバーごとにファンも居るので一つ一つが唯一無二の価値も生まれる。

ハズレが存在しにくいほしいと思える要素があるNFTだと思いました

イラストもゲスの極み乙女の魅力を感じるので

バンドの改名の記念品というコンセプトがしっかりとあり
ファンの人からすると詳しく知れば欲しくなる仕組みだと思います。
(価格や操作次第ですがw)
バンドの性質を利用していますしよく考えてるなーと思いました!

さらにリスニングパーティーやグッズの抽選等も予定しているので
ゲスの極み乙女側は凄く協力しているいいプロジェクトだなーと思っています。

まとめ

マーケティングの弱さが目立ちます!
海外の場合はインフルエンサーを巻き込んで投機的な需要を引っ張り出します。
maruは投機的な需要がなく、ミントが進みづらい。
ファンも触りづらいという。
NFTファン、ゲスの極み乙女ファン両方からそっぽ向かれちゃったプロジェクトになるんだと思います。

販売する場合はファンアイテムとしての価格や購入経路の明確化
投機的な価格変動が起きるようにマーケティング
のどっちかが必要で両方不足しちゃったのかなと思いました!

ゲスの極み乙女がこれだけ協力しても売れないとなると
日本のアーティストはNFTを出しづらいと思うんですよね
(リスク・リターンが悪いものになっちゃう)
普通に曲出したり投げ銭Youtubeやるだけでもお金を稼げるのに
最初のNFTが完売もしなくて利益も少ししかない・・・みたいな感じだと
後発の人にとってはあんまりポジティブに見れない事例になっちゃったんじゃないかなと
感じています。
マーケティングの重要さを再確認していただき力をいれるのを考えてほしいですね!
(KLKTNはもうちょっと頑張れ!)

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