創世のタイガ、命を懸けたサバイバル

本の感想アイキャッチです 青年漫画

こんにちは、毎日瀕死マン@hoboshibouです。

 

2018年10月27日時点で1巻が無料※終了

2~4巻は定価での販売となります。
kindleは頻繁に価格が変わるためご注意ください。

ホーリーランドの森 常次先生最新作

森先生が帰ってきました(きていた)、前作自殺島からほとんど間が開いていませんので
私が読んでいなかっただけなのですが。

ホーリーランドでは引篭りの少年ユウを主人公とし、
家にいながらシャドーボクシングを繰り返すことで一撃必殺のパンチ力を手にし
危うい下北沢の夜闇で不良狩り(ヤンキー狩り)として活躍するお話を描かれました。
作中ではご自身の豊富な経験から格闘技の解説。
はては、刃物を持った相手との戦いのエピソードご自身の経験から語られる
実践的な格闘技漫画でした。

ホーリーランド全18巻(AA)

今回は、前作自殺島に続きサバイバルものです。

自殺島では自殺志望者たちが無人島に集められ、サバイバル生活を行い
生と死、命の大切さを見つめなおします。島での鹿でのエピソードは必見。

自殺島全17巻(AA)

 

 創世のタイガについて

あらすじ

大学のゼミ仲間と一緒にオーストラリア卒業旅行中、洞窟を発見。
興味本位で入った所、ガイドブックに載っていない未知の壁画を見つけます。
そこで崩落が起きてしまい、脱出をするものの、出た場所は今までと全く違う
未知の世界であった。

彼女にふられ、どこかやることの定まらない冴えない男だったタイガはその世界で
生き残るための覚醒をしていきます。

 

以下ネタバレを含んでいきます。

 

 

 

 

今回の舞台は
マンモスや新生代中新世から鮮新世に生息していたカリコテリウムが生息する世界。
恐竜がいない程度の過去の世界、原始時代となります。
主人公たちは比較的スムーズに受け入れサバイバル生活に適応していきます。

この辺りの生物が活躍するのは
エデンの檻(AA)で予習済ですね!!

<関連記事>
エデンの檻、山田先生の新作サタノファニ紹介記事

https://hoboshibou.net/2018/10/07/saanofani1-3muryou/

今作の主人公タイガは早々に覚醒し、狩人としての能力を発揮。
タイガは格闘技の知識も備えており、早い話
格闘家としてのホーリーランド主人公「ユウ」の能力
狩人としての自殺島主人公「セイ」の強さを併せ持つようなスペシャリストです。

まぁ、そんな主人公がいないと生き残れないのでしょう。
この原始時代は!!!

 

タイムスリップ物には珍しい原始時代

タイムスリップで過去に行く場合、絶滅種が活躍する定番は恐竜がいる時代です。
恐竜は大きく、また人気があるため子供心をつかみやすいです。


ドラえもんも大長編第1作は恐竜

絶滅種をテーマにするならば、恐竜をテーマにすると
圧倒的な生き物に襲われる恐怖、また化石や想像の世界、多様な種類
これらが合わさると面白い演出ができるのかと思われます。

また、定番と言えば、江戸時代
文明が大きく変わっていく中で、現代人の知識は受け入れられ重宝されます。

そこに現代知識が加わるとどう世界が変わるのか?歴史を変えてしまうのか?
そんなことを妄想、実現させる作品が人気になりやすいのかと思われます。

 

しかし、今回は原始時代です。
恐竜はでてきません!マンモスや野生動物が跋扈しています。

何より面白いのは
ホモサピエンスとネアンデルタール人との共演です。
原始人が出てくる作品というのは珍しいです。

我々、現代の人間はホモサピエンスです。
ネアンデルタール人のDNAは若干入っているそうですが、
基本的には進化の過程で分岐した別種になります。
ホモサピエンスはエネルギー効率(たくさん動けるため獲物をとれる)が
ネアンデルタール人より優れており、寒冷期を乗り切ることができ今の地球に
唯一残ったヒトとなりました。

本作ではホモサピエンスとネアンデルタール人は殺し合いをしており、
いわば将来の地球の王者を決める戦いをしています。

ここまでくるとわかるタイガのハイパフォーマンス

1,2巻ではタイガはサバイバル能力を学び、いってしまえばパーフェクトです。
ホーリーランド、自殺島の主人公が迷い悩んできたことをハイスピードでクリアしていきます。オオカミが出てきて飼いだしたらまた犬飼うのかよ!ってなりますよ。
(自殺島でもイキル(犬)は良いパートナーでした)
サバイバル適正◎の最強主人公です。

ただこれは、2巻から出てくる原始人の女の子との
コミュニケーションに割くための能力を得るための展開だったのでしょう。
言葉が通じない中でも命を助けたことで、お互いに協力し合います。
原始人とのコミュニケーションが始まると主人公たちは原始時代のサバイバル。
そして現代人の知識(これは都合よく知識に長けた人物が集まっています)が活躍する展開。
ネアンデルタール人との抗争が始まっていきます。

 

彼らの目的は生き残ることである

知識を伝授することでパラドックスを起こすのではないか?という懸念をしますが
タイガはここで生き残ることが優先としてそんなものは気にする必要はない。
ということでクリアします。
わりとうじうじ悩む漫画が多い中でザッパリ切ります。
この漫画は生き残るための漫画なのです。

 

 

最後に

原始時代でのサバイバルに特化した内容。
そして、原始人の分岐。
がテーマなのかなと思います。

野生動物との命がけの戦いよりも原始人とのコミュニケーションに興味がある方
読まれる方が良いと思います。
この時代のことはあまりよくわかっていません。
そのため想像で大いに描かれますが、どんな言語を基にするか?とか
森先生はよく考えて調べて描かれていると思います。
時代が時代なだけに、この先下手すると現代人にも大きな影響があります。
ですので、どんな終わりになるか。とても楽しみです。

3作続けてこうした作品を描けるのは凄いです。
本作でも森先生の森 恒二は健在です。

2~4巻は定価での販売となります。
kindleは頻繁に価格が変わるためご注意ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました