ストラディヴァリウス300年目のキセキ展に行った話

ストラディヴァリウスアイキャッチ 美術館・展示

こんにちは、毎日瀕死マン@viwashi_です。

 

もう終わってしまった展示ですが、せっかくなので感想を。
私が行ったのがちょうど最終日でした。

 

 

展示内容

EXHIBITION STRADIVARIUS
fenomenon
ストラディヴァリウス
300年目のキセキ展

森アーツギャラリー 2018年10月9日(火)~10月15日(月)

公式サイト:https://tsf2018.com/programs/exhibition/

 

有名なヴァイオリン、ストラディヴァリウスに焦点をしぼった展示です。
通常は演奏、コンサートが話題になりますが、
今回は楽器本体を近くで見れる、という希少な機会でした。

 

ヴァイオリンの知識を得られる

今回私は、たまたまTwitterで見かけて森アーツギャラリーへ伺いました。
特別ヴァイオリンに興味があるわけでもなく、また音楽の知識はありません。
入口に入るとガラスケースの中にアンドレア・アマディ氏制作のヴァイオリン。
1566年代に作られたもので、最初のヴァイオリンの一つだそうです。

アマディ1566年

背面には紋章がかかれており、当時のヴァイオリンの価値の高さ、
450年前の物が未だに受け継がれていることの貴重さを感じることができます。
形がこの時点である程度完成しているのも興味深かったです。
ヴァイオリンはガラスケース内に展示されており
左右正面、すべての方角から間近で見ることが可能でした。
傷やニスが薄くなっている場所、糸巻の工夫を見ることができます。
他にも、近代のヴァイオリンの名品。
実際の工具や工程等の展示、
マエストロのフランチェスコ・トト氏が実際に工房のセットを組み工法の解説
デモンストレーションをしてくださっていました。
また、著名な音楽家によるストラディヴァリウスの演奏会が展示期間中は行われ
実際に見て、そして聞くことができるという貴重な機会でした。

 

 

ストラディヴァリウス21挺の展示

先日、ZOZOTOWNの前澤氏が購入されたハンマも含めて21挺のストラディヴァリウスが展示されていました。
ストラディヴァリウスというとヴァイオリンのイメージが非常に強いのですが最初に
展示されていたのはギター
(現存する演奏できるストラディヴァリウス作のギターはサビオナリのみ)。

ストラディヴァリウスギター

1679 サビオナーリ

 

1722ロード

1722 ロード

 

1690メディチタスカン

1690 メディチ・タスカン

 

1734ギブソン

1734 ギブソン

 

バイオリンケース

当時作られたヴァイオリンのケース(今と形が違う)

 

総額210億円の楽器が集結したということでした。
フフ・・・去年日本から盗まれた仮想通貨は650億円だけどな!!
それぞれオーナーが別なのと、彼らはコンサートでスケジュールが忙しいはずなので
恐らくこの先、こんなに集まることはないんじゃないでしょうか。

ヴァイオリンだけでなくチェロやギター、ヴィオラが展示されており、
ストラディヴァリウスが多岐にわたる弦楽器を作っていたことがわかりました。
それぞれが高級楽器だけに所有者や当時聴いていた人の物語があり、
解説で物語や由来を見ることが出来たのは面白かったです。

 

実際に聴いてみて

非常に混雑していたこと、また立ち見席も満員御礼となり、
床がフローリングで足音のクッションが聞いていないこと等
音楽鑑賞においてはいい条件ではなかったと思います。

そのうえで、聞いた感想は
象のようによく響くんだな」でした。
やはり知識がないと音の違い等はわからないのでしょう。
心のガクトよ!!!耳を澄ませ!!!!!!

と頑張ってみましたが、この程度の感想でございます。
音の響きが非常によく、混雑していながらも体に響く感じがありました。

 

 

最後に

楽器の細部の違いを自分の目で見るというのは人生においてこの先もないことであり
非常に刺激を受け、また学ぶことが多かったです。
楽器が貴族たちからどれだけ愛されて大切にされてきたか、
そしてそれは現代音楽の一つのルーツです。
そこから受け継がれてきて今の音楽があると思うと、
歴史は学ぶことが多いと改めて感じました。
ストラディヴァリウスの個別の1本ずつの名前が所有者からくるとか。
販売時には過去のやりとりの手紙までついてくるとか。
面白い話もお伺いできて楽しかったです。

 

 

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